こんにちは、こばぱぱの親友で心理学・科学・雑学大好きしゅんぞうです!!
今回は「人はどのくらい寝ないでいられるか」を解説します。
学生時代に「明日のテストために朝まで起きて勉強するぞ!」と思いながら、2時ぐらいになると寝てしまったことやカラオケで「朝まで歌うぞ!」と思いながら結局寝てしまった。なんてこと一度はありますよね?
しなければいけないことや好きなことでも眠たくなるのですから、何日も寝ないなんて私なら耐えられません!
昔、誰かに「人間は寝なければ死んでしまう!」と聞いたような気が・・・。
答えは約11日間だが・・・
ごく単純に答えるなら、回答は約11日間(264時間)です。
これは1965年に、17歳の高校生が樹立した世界記録です。
他にも、きちんとした監視体制のもとでおこなわれた実験で、8日間から10日間、起きていられたという結果が数例あります。
医学や神経学、生理学、精神医学の観点からは、これらの被験者はいずれも特に深刻な状態に陥ることはありませんでした。
しかし、集中力、やる気、理解力などの高度な精神活動については、起きている時間が長くなるにつれて、全員のレベルがどんどん低下していきました。
いずれも通常のレベルに回復したのは、実験終了後に一晩か二晩寝たのちのことでした。
一瞬は寝ている
さて、この問題をもう少し深くとらえるなら、「起きている」ことの定義を考えなくてはなりません。
健康な人がずっと寝ずにいると、変性意識状態(マイクロ睡眠とも呼ばれます)や、覚醒していながら瞬間的に何度となく眠ってしまう現象、認識力と運動機能の低下などに見舞われます。
居眠り運転のおそろしさはよく知られていますし、第2次世界対戦中に戦地から故郷へ帰る途中にパイロットが眠ってしまって飛行機を墜落させた例もあります。
先程、記載した高校生も確かに「起きて」いましたが、最後のころは認識能力という点では機能不全に陥っていました。
また、稀ではありますが、病気のせいでびっくりするくらい長時間起きていた例もあります。
モルヴァン舞踏病は深刻な不眠のほか、筋肉のけいれん、痛み、過剰な発汗、体重減少、周期的な幻覚などの症状で知られています。
研究によると、この病気にかかっていた27歳の男性は数ヶ月以上も睡眠をとらなかったそうです。
その間、彼は眠気や疲れを感じることがなく、精神状態や記憶に障害もなく、不安にさいなまれることもありませんでした。
ただ、ほぼ毎晩9時から11時の間に20分から60分間、様々な幻覚がでました。
というわけで結局、「人はどのくらい起きていられるか」という質問に対する答えは、厳密にいうとまだ見つかっていないのです。
睡眠不足そのものが原因で亡くなったという例は、今のところないみたいです。(事故などを除いて)
ただ、言えることは私達にとって睡眠はとても大事ってことですね!!
忙しい時こそしっかり睡眠時間は確保しましょう!!でないとせっかく頑張った仕事や勉強もミスを連発しちゃうかも・・・。
ここまで読んでいただきまして、ありがとうございました。
参考文献:サイエンティフィック・アメリカン編集部(2004)そうだ!科学の先生に聞いてみよう−大人がグッとつまる子どもの質問90