雑学王『しゅんぞう』

【雑学】「出産VS股間キック」痛いのはどっち!?

こんにちは、こばぱぱの親友で心理学・科学・雑学大好きしゅんぞうです!!

今回は「出産と股間キックのどちらが痛いのか?」を解説します。

「出産」と「股間キック」だと、より痛みが強いのはどちらか?
くだらない疑問ではありますが、気になりますよね??

私は二児の父親です。妻の出産に立ち会いましたが、見ているのが辛いぐらい大変そうでした。
出産の痛みを男性が体感すると「死んでしまう!」という話を聞いたことがあります。

ただ、股間キックもめちゃくちゃ痛いです!!
テレビで野球のキャッチャーの股間にボールが当たって、動けなくなっている場面をよく見ますよね!?

そうなんです!男性なら分かると思いますが、本当に動けなくなるくらい痛いんです!!
股間がというより、お腹も痛くなり、吐きそうにもなるんです!!

う〜ん!?これは難しいです!!

ということで解説を見ていきましょう!!

 

痛みのしくみ

そもそも、痛みのしくみはどうなっているのでしょう。

ヒトの体には、痛みの反応するための侵害受容器(ノシセプター)という特別な神経細胞があります。

触覚や熱を感じる神経とは異なり、この侵害受容器は、身体に異常が発生したときに、危険から身を守る警告信号としての役割を担っています。

そうなんです。痛みとは、新開受容器が受けた刺激にすばやく反応し、神経を通じて、脊髄や脳に信号(痛みの情報)が送られることで起こる急性の感覚ということになります。

 

男性の場合(股間キック)

股間キックされたときの男性の痛みについて考えてみましょう!

睾丸はもともと内臓器官で、胎児のころに腹部にあったものが、生まれる前に下におりてきたものです。

実は、この睾丸の周囲には、たくさんの侵害受容器が張りめぐらされていて痛みへの感覚が非常に敏感になっています。
種の存続として考えた際、男性にとって一番大切なのは、睾丸を守ることだからです。

そのうえ、睾丸は脳の嘔吐中枢とつながっているため、痛みの刺激を受けたときに、心拍や血圧の上昇、発汗、吐き気をともなうこともあります。

また、たくさんの神経によって腹部とつながれているため、睾丸が衝撃を受けると、お腹にまで痛みが広がることもよくあります。

単なる打撃の痛みではすまないというのが「股間キック」なのです。

 

女性の場合(出産)

次は、女性の出産について考えてみましょう!

女性の出産は、外部からの打撃による痛みではありませんが、睾丸が受ける痛みと同じように、侵害受容器が刺激されて起きる急性のものです。

現に、出産時には、子宮の収縮による局所的で鋭い痛み平均して約8時間続き、吐き気や倦怠感をともなうこともあります。

なんで、出産という、種にとって重大な事柄が、これほどまでの痛みをともなうものなのでしょうか。

その理由のひとつは、進化の過程で女性のお尻は小さくなっているのに、赤ちゃんの頭は大きくなっていることにあります。
さらに、陣痛が強くなるにつれ、妊婦の筋肉も組織も緊張がこれ以上ないほど高まり、痛みがひどくなってしまうのです。

 

痛みの感じかたは人それぞれ!

どちらの場合も、脳内にある痛みを処理する中枢に強烈なシグナルが送られることに変わりはありませんが、痛みという感覚ならではのややこしい性質も考慮しなければなりません。

それは、痛みの感じかたやその程度は、人それぞれで異なるということです。
おまけに、その瞬間の精神的要因(雰囲気や警戒心、過去の経験など)も痛みの感じかたに影響を与えます。

例えば、痛みを客観的に測ろうとする試みの大半が失敗に終わっているのは、このせいなのです。

傷を負った箇所が実在しないのに生々しい痛みを感じる「幻肢通(げんしつう)」という症状があります。

これは主に、事故や手術などのこれまでにあった四肢を失ってしまった人に現れるものです。

とくに上肢切断手術を受けた人の80%近くが経験すると言われています。

 

答えは・・・引き分け!!

では、結論にいきましょう!
出産と睾丸キック、結局痛いのはどちらなのでしょうか?

厳密に言うならば、結果は残念ながら「引き分け」です。

この2つは経験する痛みの内容が全く異なるうえに、痛みはさまざまな要素によって変化します。
さらには、個人によって痛みも変化します。
甲乙をつけるのは至難の業と言えます。

 

 

というわけで答えは引き分けでした。

両方とも経験できたら答えが出せるんですけどねー!!

ただ、男性の皆様!!
もし、家族でそんな話になっても絶対「引き分け」と言わないように!

その時は「出産」と答えましょう!!

 

それだけは私でも分かります・・・!!

 

 

ここまで読んでいただきまして、ありがとうございました。

 

 

参考文献:ミッチェル・モフィット、グレッグ・ブラウン いきなりサイエンス 日常のその疑問、科学が「すぐに」解決します(2017) 文響社

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。