今回は小麦負荷試験2-4回目・自宅での経口摂取について書かせていただきます。前回は10gの摂取まで順調にすすみ早く増量したくてウズウズしていた日々。ついに食物負荷試験2回目を迎えます。また小麦を含む加工食品や、経口摂取をすすめていく上で重要なたんぱく質含有量の計算等についても書いていきたいなと思いますので是非ご覧ください。
2~4回目の小麦負荷~自宅経口摂取~
・2回目の食物負荷試験では、まずは12g摂取し、30分症状が出なければ、さらに2g摂取。さらに30分毎に2gづつ追加し、計18g摂取。1時間症状がない事を確認し、負荷試験終了となる。(1回目は初回だったので、2時間待機だった)
・自宅では18gを1週間摂取し、症状がなければ翌週さらに2g増量した20gを摂取。2g/週づつ増量していき4週間で24gになったところで再び受診する事となる。
・今まで避けていた、コンソメやお醤油などの調味料にはごく少量の小麦しか原材料に使用されていないとの事で少しづつ使用した。
・順調に24gまで増量でき、3回目の小麦食物負荷試験実施。29gから摂取開始し、30分毎に5gづつ追加。計44g摂取し、症状がない事を確認して負荷試験終了となる。(29g→34g→39g→44g)
・自宅では44gを1週間摂取し、症状がなければ翌週さらに5g増量した49gを摂取。5g/週づつ増量していき4週間で59gになったところで再び受診する事となる。
・先生から説明を受け下記の用紙2枚いただきました。
覚えるまではややこしいですが、上記の計算式を覚えておけば、栄養表示から小麦製品の摂取可能量が分かるので、是非身近な食品で計算してみてください。我が子は基本的にゆでうどんで負荷をすすめていたので“2.6%=0.026”という数字がポイントでした。(摂取できるうどん量gに0.026をかけると摂取可能なたんぱく質量がでます。)
ゆでうどんには、たんぱく質が2.6%含まれています
・ただ、加工食品解除シートにあるような食品って小麦だけじゃなくて、つなぎなどに乳製品や卵が使用されているものが多く中々摂取できなかったのが現実。。

・この頃、小麦摂取が順調に進んでいたため、パンや外食での小麦摂取はできませんでしたが、市販のお菓子が摂取できるようになりました。食べられるものを探すのが嬉しくて、買い物中何度も計算して摂取可能なモノを探していました。
よく食べていた加工食品
日本ハムの製品は特定原材料7品目不使用のモノが多い みんなの食卓シリーズは神! お菓子はギンビス:たべっこBABY・アスパラガス カルビー:サッポロポテト・ベジたべる・さやえんどう 亀田製菓:米粉のお菓子が多く、小麦は調味料で少量使用されている程度のモノが多いのでよく食べていました。ハーピーターン・ぽたぽた焼き・ソフトサラダ 市販の小麦のパンは有名なアンパンマンシリーズをはじめ、乳製品や卵が使用されているものばかりで摂取はしていませんでした。
・市販のお菓子を摂取できるようになった事で、友人の子どもたちと同じお菓子を食べられるようになりました。初めてお友達と一緒にハッピーターンを食べている光景は今でも鮮明に覚えていて、嬉しくて嬉しくて、胸がいっぱいになったのを覚えています。(基本的に4連とかになっているような子ども用のお菓子を食べさせていました)
・小麦摂取量が増え、お菓子や他の麺類での代替えが出来るようになったため、自宅での摂取もやりやすくなりました。順調に摂取をすすめ、4回目の小麦負荷試験。いきなり70g摂取から開始しました。30分毎に10gずつ摂取を増やし、なんと計100g摂取できました!ゆでうどんでいうと半玉の量です。この時1歳8か月で、この年齢で100g摂取できたら十分だという事で、小麦の負荷試験はこれで終了。以降、自宅では引き続き週3程度は小麦粉100g以上の量を摂取してくださいと説明を受けました。
無事に小麦解除になり、次回から卵の1回目の負荷試験を開始します。卵黄はクラス0だったので卵白で負荷試験を実施し、摂取できるようになれば全卵摂取に変更していく方針でした。正直こんなに順調に摂取できると思っていなかったので、びっくりしたのと、この調子だと、卵も乳製品も大丈夫だろうなと安堵していました。
引用:日本小児アレルギー学会誌